読み方
「医師監修」は、何を保証しているのか
監修という表示が確かめているのは、多くの場合、書かれた内容の体裁です。
この記事の要点
- 「医師監修」に、法令上の定義や統一基準はありません。
- 誰が、いつ、どこまで見たかが書かれていなければ、確かめようがありません。
- 監修の有無より、本文に出典が付いているかを見た方が確実です。
定義のない表示
「医師監修」という表示に、法令上の定義はありません。何を確認すれば監修と名乗ってよいかを定めた統一基準もありません。したがって、同じ4文字が、まったく違う作業を指していることがあります。
- 原稿を最初から最後まで読み、事実関係を確認した
- 医学用語の誤りだけを直した
- 構成案の段階で助言し、完成原稿は見ていない
- 名前の掲載を許諾しただけ
どれであっても「医師監修」と書くことは可能です。読む側からは区別がつきません。
確かめられる形になっているか
監修が意味を持つのは、次の3つが書かれているときです。書かれていなければ、その表示は確かめようがありません。
- 誰が ── 氏名、所属、専門領域。専門領域が記事の内容と対応しているか。
- いつ ── 監修日。記事の公開日ではなく、内容を確認した日。
- どこまで ── 全文か、医学的記述のみか。監修範囲の記載があるか。
監修表示のチェック
言えること
- 氏名・所属・専門領域が書かれている
- 監修日が記事の更新日と対応している
- 監修の範囲が明記されている
言えないこと
- 「専門医監修」だけで、誰かが書かれていない
- 監修日がない、または更新されていない
- 記事の主題と監修者の専門領域がずれている
利害関係は書かれているか
監修者が、その記事を掲載している施設に所属している場合があります。それ自体は問題ではありません。問題は、その関係が書かれていないことです。書かれていれば、読む側が割り引いて読めます。書かれていなければ、割り引きようがありません。
監修より確実な手がかり
監修表示の有無を確かめるより、本文そのものを見た方が早いことがあります。
- 数値に出典が付いているか。「〜と言われています」で終わっていないか。
- 出典が、その数値を実際に述べている資料か。リンク先が広告ページになっていないか。
- 承認された使い方の範囲が書かれているか。
- 効果を述べた段落に、効かなかった場合や限界の記述があるか。
出典が付いた文章は、監修がなくても検証できます。出典のない文章は、監修があっても検証できません。確かめられるかどうかが、読む側にとっての違いです。
出典・注記
- 医療広告ガイドライン(厚生労働省)医療機関のウェブサイトも広告規制の対象です。虚偽・誇大な表示は禁止されています
- 当サイトの方針当サイトは監修表示を用いず、記事ごとに出典と確認日を記載しています
この記事は診断や治療の指示をするものではありません。また、法的助言ではありません。個々の判断は、診察を受けた医師や、消費生活センター等の窓口にご相談ください。掲載後に内容をあらためた場合は、日付と理由を訂正の記録に残します。