医療レーザー脱毛
毛が減ることについては比較試験が複数あります。一方で、永久に毛がなくなることを示した試験はありません。
複数の比較試験をまとめた解析で、減毛は確認されています。ただし「永久」は示されていません。
① 国内で承認されている使い方
医療用レーザー脱毛機器には、薬機法の承認を受けたものがあります。レーザーによる脱毛は医行為とされ、医師または医師の指示のもとで行われます。
② 臨床試験で確かめられていること
毛の減少については、複数の比較試験と、それらをまとめた総説があります。
一方で、永久に毛が生えなくなることを示した試験はありません。「永久脱毛」という語は、一定期間にわたる減毛を指す用法があります。
効果の出方は、毛の色・太さ、部位、肌の色、機器の種類によって変わります。
- 誰に
- 医療レーザー脱毛の比較試験に参加した人(複数の試験を統合したメタ解析)
- 何を
- ダイオード/アレキサンドライト/ルビー/Nd:YAG 各レーザーを3回照射
- 何と比べて
- 機種ごとの比較(照射前の毛の量が基準)
- どうなった
- 照射3回・6か月以上あとの平均減毛率:ダイオード 57.5%/アレキサンドライト 54.7%/ルビー 52.8%/Nd:YAG 42.3%
「完全かつ永続的な脱毛」を示した試験は、このメタ解析でも確認できませんでした。「永久脱毛」という言葉は、一定期間の減毛を指す用法で使われています。
※ 別々の試験の数値を並べています。試験ごとに対象者・期間・条件が異なるため、本来、数値同士を直接比べることはできません。それを承知のうえで、目安として並べています。
③ まだ答えの出ていないこと
- 何回でどこまで減るか。部位・毛質・機器で差が大きく、一律の回数は示せません。
- 施術終了から数年後の再発率。長期の追跡は限られています。
- 硬毛化がどのくらいの頻度で起きるか。
④ 副作用 ── 起こりやすい人・起こる時期・備え
添付文書と臨床試験の報告に基づきます。頻度や重さはあなたの条件で変わります。ここに無い症状が出たときも、処方元に連絡してください。
- 起こりやすい人
- 日焼けしている人、肌の色が濃い人。レーザーが皮膚のメラニンにも反応するためです。
- 起こる時期
- 照射直後〜数日。日焼け直後の照射は特に危険です。
- 備え
- 施術前の日焼けは正直に申告してください。出力を落とすか延期するのが安全です。
- 起こりやすい人
- 毛の密度が高い部位(ワキ・VIO・ヒゲ)を照射した人。
- 起こる時期
- 照射後数日〜1週間ほどで出ることがあります。
- 備え
- ニキビに似た発疹。多くは自然に引きますが、広がる場合は診察を。
- 起こりやすい人
- 炎症のあとが残りやすい肌質の人、照射後に日焼けした人。
- 起こる時期
- 照射後数週間して目立ってくることがあります。
- 備え
- 照射後の遮光が予防になります。
- 起こりやすい人
- うぶ毛の多い部位(顔・うなじ・背中・二の腕)を照射した人に報告されています。
- 起こる時期
- 数回照射したあとに気づかれることが多い現象です。頻度は確立していません。
- 備え
- 起きた場合の追加照射の扱い(無償か有償か)を契約前に確かめてください。
- 起こりやすい人
- 目の周囲(眉・額)に照射を受ける人。
- 起こる時期
- 照射の瞬間。保護具の着用で防ぎます。
- 備え
- アイシールドなしの照射は受けないでください。
⑤ やめるとき
回数を重ねて減らしていく施術です。「何回で完了」の一律の根拠はなく、部位・毛質・機器で変わります。
途中でやめられます。脱毛は特定商取引法の対象施術なので、期間1か月超・5万円超のコース契約なら、法律上の中途解約権があります。
減った毛は長期にわたって減ったままとされますが、数年後の再発を追った試験は限られています。途中でやめれば、減り方はそこまでです。
特定商取引法の対象契約なら、中途解約時に事業者が請求できる額に上限があります(提供済み分+上限額)。「返金不可」の特約より法律が優先します。
⑥ 価格
確認した範囲で約1.5倍。ただし「全身」に含まれる部位、麻酔代、剃毛料の扱いが施設ごとに違うため、同じ内容の差ではありません。
50,000円刻みの度数。検索から集めた便宜標本で、全国の割合には一般化できません。同じ単位に換算できないページは台帳から除いています。詳しい方法と5治療の横断は横断価格レポートに。
「価格の推移」のグラフについて
価格を時系列で示すには、同じ条件での再観測が必要です。当サイトの観測はまだ1時点(2026-08-18)のため、推移のグラフは台帳の再観測後に追加します。1時点の数字を推移に見せることはしません。同じ「全身1回」でも、違うもの
この施術には公定価格が無いため、表示価格の幅がそのままクリニック間の差です。ただし「全身」の中身が揃っていません。差の一部は、価格差ではなく内容の差です。
| 施設ごとに違うもの | 確かめ方 |
|---|---|
| 「全身」の範囲 | 顔・VIO・うなじが含まれるか。含まれない場合の追加額 |
| 麻酔代・剃毛料 | 1回あたりいくらか。剃り残しの扱い |
| キャンセル料・消化扱い | 当日キャンセルで1回分消化になる契約があります |
| 硬毛化時の追加照射 | 無償か有償か。契約前に書面で |
地域差について
現在の台帳は、クリニックの所在地を記録していないため、地域差はまだ判定できません。所在地・診察形態を記録する再観測(台帳v0.3)で公開する予定です。データが無いことを、あるかのようには書きません。クリニックごとの比較は
医院別レポートで公開料金と条件を確認できます。医療脱毛は、4院の料金条件を見比べられます。会員登録は不要です。掲載対象は確認した医院・プランに限られ、地域全体の相場を示すものではありません。施術には薬価にあたる公定価格がありません。表示価格の幅そのものがクリニック間の差です。コース総額・回数・キャンセル料まで含めて比べてください。
⑦ 診察で聞くこと
そのまま読み上げられる形にしています。答えをはぐらかされた質問は、それ自体が判断の材料になります。
- 使用する機器の名前を教えてください。国内で承認された機器ですか。
- 私の毛質と肌の色で、何回くらいが目安になりますか。その根拠は何ですか。
- 硬毛化ややけどが起きた場合、どう対応しますか。追加の費用はかかりますか。
- コースの総額と、途中でやめた場合の精算方法を教えてください。
関連する読みもの
note で読む
この治療について、悩みの側から追った連載記事があります。医療脱毛は本当に「永久」なのか——承認機器の添付文書には「永久的なものではない」と書いてある(note.com/外部サイト)出典
最終確認日 2026-08-18/内容をあらためたときは訂正の記録に残します。
- Meta-analysis of hair removal laser trials. Lasers Med Sci.(PMID 18027066)3回照射後・6か月以上経過時点の減毛率。機器の種類、部位、毛質、肌の色で差があります
- 薬機法にもとづく医療機器承認情報(PMDA)機器名から承認の有無を確認できます
- 当サイト調査(観測日 2026-08-18)公開ページに掲載されていた価格の幅