自由診療の料金・リスク・根拠を、受ける前に。医院レポート5院 · 資料確認 2026-09-21
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むだ毛

医療レーザー脱毛

別の言い方: 医療脱毛/レーザー脱毛/VIO/ヒゲ脱毛

毛が減ることについては比較試験が複数あります。一方で、永久に毛がなくなることを示した試験はありません。

結論 ── うたわれている効果は
毛を減らす効果は、あります

複数の比較試験をまとめた解析で、減毛は確認されています。ただし「永久」は示されていません。

13回照射の6か月後で、毛は機種により平均42〜58%減っていました(メタ解析)。
2一方、完全かつ永続的な脱毛を示した試験は確認できません。「永久脱毛」という言葉は、一定期間の減毛を指す用法で使われています。
3毛の色・太さ、部位、肌の色、機種で結果は大きく変わります。あなたの条件での見込みは、機器名とあわせて確かめる価値があります。
エビデンスの水準
★★★
無作為化比較試験・メタ解析あり
承認の状況
承認機器での使用
価格の幅
全身1回 19,800〜29,800円
1回あたりの表示価格

① 国内で承認されている使い方

医療用レーザー脱毛機器には、薬機法の承認を受けたものがあります。レーザーによる脱毛は医行為とされ、医師または医師の指示のもとで行われます。

対象
国内での承認
レーザーによる脱毛
医行為。医師または医師の指示のもとで実施
使用機器
承認機器と未承認機器があります
エステサロンの光脱毛
医療機器を用いた脱毛とは別のものです
—同じ「医療脱毛」でも、施設によって使用する機器が違います。機器名を聞けば、承認の有無をあとから自分で調べられます。
機器の銘板のイメージ
機器名は、あとから自分で調べられます。診察で機器名を聞いてメモしておけば、PMDAの承認情報で承認の有無を確認できます(「未承認」と書いてあるときに何を確かめるか)。写真はAI生成のイメージです。実在の機器ではありません

② 臨床試験で確かめられていること

毛の減少については、複数の比較試験と、それらをまとめた総説があります。

一方で、永久に毛が生えなくなることを示した試験はありません。「永久脱毛」という語は、一定期間にわたる減毛を指す用法があります。

効果の出方は、毛の色・太さ、部位、肌の色、機器の種類によって変わります。

減毛率のメタ解析Lasers Med Sci(PMID 18027066)
誰に
医療レーザー脱毛の比較試験に参加した人(複数の試験を統合したメタ解析)
何を
ダイオード/アレキサンドライト/ルビー/Nd:YAG 各レーザーを3回照射
何と比べて
機種ごとの比較(照射前の毛の量が基準)
どうなった
照射3回・6か月以上あとの平均減毛率:ダイオード 57.5%/アレキサンドライト 54.7%/ルビー 52.8%/Nd:YAG 42.3%

「完全かつ永続的な脱毛」を示した試験は、このメタ解析でも確認できませんでした。「永久脱毛」という言葉は、一定期間の減毛を指す用法で使われています。

※ 別々の試験の数値を並べています。試験ごとに対象者・期間・条件が異なるため、本来、数値同士を直接比べることはできません。それを承知のうえで、目安として並べています。

ダイオード57.5%アレキサンドライト54.7%ルビー52.8%Nd:YAG42.3%
図1|機種別の平均減毛率(3回照射の6か月以上あと)。無作為化比較試験のメタ解析より。毛の色・太さ、部位、肌の色で結果は変わります。出典: Lasers Med Sci(PMID 18027066)/加工: 論文の数値を当サイトが図にしたものです

③ まだ答えの出ていないこと

④ 副作用 ── 起こりやすい人・起こる時期・備え

添付文書と臨床試験の報告に基づきます。頻度や重さはあなたの条件で変わります。ここに無い症状が出たときも、処方元に連絡してください。

照射の瞬間直後数日1週間数週間数か月〜やけど(熱傷)毛嚢炎色素沈着・色素脱失硬毛化目の障害よくある重大(まれでも見逃さない)
図2|副作用の起こる時期のめやす。下の各項目の「起こる時期」の記述を、当サイトが図にした定性的な整理です。幅は個人差があり、この図の外で起こることもあります。頻度の大小を示すものではありません。出典: 添付文書・臨床報告(詳細は下の各項目と出典欄)/加工: あり(時期の記述の図示)
やけど(熱傷)重大
起こりやすい人
日焼けしている人、肌の色が濃い人。レーザーが皮膚のメラニンにも反応するためです。
起こる時期
照射直後〜数日。日焼け直後の照射は特に危険です。
備え
施術前の日焼けは正直に申告してください。出力を落とすか延期するのが安全です。
毛嚢炎(毛穴の炎症)よくある
起こりやすい人
毛の密度が高い部位(ワキ・VIO・ヒゲ)を照射した人。
起こる時期
照射後数日〜1週間ほどで出ることがあります。
備え
ニキビに似た発疹。多くは自然に引きますが、広がる場合は診察を。
色素沈着・色素脱失よくある
起こりやすい人
炎症のあとが残りやすい肌質の人、照射後に日焼けした人。
起こる時期
照射後数週間して目立ってくることがあります。
備え
照射後の遮光が予防になります。
硬毛化(毛が濃くなる)重大
起こりやすい人
うぶ毛の多い部位(顔・うなじ・背中・二の腕)を照射した人に報告されています。
起こる時期
数回照射したあとに気づかれることが多い現象です。頻度は確立していません。
備え
起きた場合の追加照射の扱い(無償か有償か)を契約前に確かめてください。
目の障害重大
起こりやすい人
目の周囲(眉・額)に照射を受ける人。
起こる時期
照射の瞬間。保護具の着用で防ぎます。
備え
アイシールドなしの照射は受けないでください。

⑤ やめるとき

いつまで続けるのか

回数を重ねて減らしていく施術です。「何回で完了」の一律の根拠はなく、部位・毛質・機器で変わります。

途中でやめられるか

途中でやめられます。脱毛は特定商取引法の対象施術なので、期間1か月超・5万円超のコース契約なら、法律上の中途解約権があります。

やめたらどうなるか

減った毛は長期にわたって減ったままとされますが、数年後の再発を追った試験は限られています。途中でやめれば、減り方はそこまでです。

お金はどうなるか

特定商取引法の対象契約なら、中途解約時に事業者が請求できる額に上限があります(提供済み分+上限額)。「返金不可」の特約より法律が優先します。

⑥ 価格

確認した範囲で約1.5倍。ただし「全身」に含まれる部位、麻酔代、剃毛料の扱いが施設ごとに違うため、同じ内容の差ではありません。

横断の表示価格(当サイト台帳・観測日 2026-09-19) 全身脱毛(顔・VIOを含まない)5回コースの総額・通常価格(税込・女性向け)。個票は公開せず、集計だけを載せています。
観測件数
21件
最安〜最高
51,000円〜360,000円
倍率(最高÷最安)
7.1倍
中央値
148,000円
四分位範囲
98,000円〜217,800円
全身1回の単発価格(税込)(20件)
19,000円〜104,500円
5万〜10万円6
10万〜15万円5
15万〜20万円1
20万〜25万円6
25万〜30万円1
30万〜35万円1
35万〜40万円1

50,000円刻みの度数。検索から集めた便宜標本で、全国の割合には一般化できません。同じ単位に換算できないページは台帳から除いています。詳しい方法と5治療の横断は横断価格レポートに。

全身1回の表示価格 19,800〜29,800円 × 回数(単純な掛け算による計算例)1回2.0〜3.0万円3回5.9〜8.9万円5回9.9〜14.9万円8回15.8〜23.8万円
図3|回数を重ねた場合の累計額の幅(計算例)。当サイトが確認した「全身1回」の表示価格の幅に、回数を掛けただけの算術です。コース割引・麻酔代・剃毛料・キャンセル料は含みません。実際の総額は見積もりで確かめてください。出典: 当サイト調査(観測日 2026-08-18)/加工: あり(幅×回数の計算)

「価格の推移」のグラフについて

価格を時系列で示すには、同じ条件での再観測が必要です。当サイトの観測はまだ1時点(2026-08-18)のため、推移のグラフは台帳の再観測後に追加します。1時点の数字を推移に見せることはしません。

同じ「全身1回」でも、違うもの

この施術には公定価格が無いため、表示価格の幅がそのままクリニック間の差です。ただし「全身」の中身が揃っていません。差の一部は、価格差ではなく内容の差です。

施設ごとに違うもの確かめ方
「全身」の範囲顔・VIO・うなじが含まれるか。含まれない場合の追加額
麻酔代・剃毛料1回あたりいくらか。剃り残しの扱い
キャンセル料・消化扱い当日キャンセルで1回分消化になる契約があります
硬毛化時の追加照射無償か有償か。契約前に書面で

地域差について

現在の台帳は、クリニックの所在地を記録していないため、地域差はまだ判定できません。所在地・診察形態を記録する再観測(台帳v0.3)で公開する予定です。データが無いことを、あるかのようには書きません。

クリニックごとの比較は

医院別レポートで公開料金と条件を確認できます。医療脱毛は、4院の料金条件を見比べられます。会員登録は不要です。掲載対象は確認した医院・プランに限られ、地域全体の相場を示すものではありません。

施術には薬価にあたる公定価格がありません。表示価格の幅そのものがクリニック間の差です。コース総額・回数・キャンセル料まで含めて比べてください。

⑦ 診察で聞くこと

そのまま読み上げられる形にしています。答えをはぐらかされた質問は、それ自体が判断の材料になります。

  1. 使用する機器の名前を教えてください。国内で承認された機器ですか。
  2. 私の毛質と肌の色で、何回くらいが目安になりますか。その根拠は何ですか。
  3. 硬毛化ややけどが起きた場合、どう対応しますか。追加の費用はかかりますか。
  4. コースの総額と、途中でやめた場合の精算方法を教えてください。

関連する読みもの

note で読む

この治療について、悩みの側から追った連載記事があります。医療脱毛は本当に「永久」なのか——承認機器の添付文書には「永久的なものではない」と書いてある(note.com/外部サイト)

出典

最終確認日 2026-08-18/内容をあらためたときは訂正の記録に残します。

  1. Meta-analysis of hair removal laser trials. Lasers Med Sci.(PMID 18027066)3回照射後・6か月以上経過時点の減毛率。機器の種類、部位、毛質、肌の色で差があります
  2. 薬機法にもとづく医療機器承認情報(PMDA)機器名から承認の有無を確認できます
  3. 当サイト調査(観測日 2026-08-18)公開ページに掲載されていた価格の幅