「未承認」と書いてあるとき、何を確かめるか
未承認と書いてあるページは、むしろ書いていないページより誠実かもしれません。
- 未承認と書いてあること自体は、悪い知らせではありません。
- 確かめるのは、入手経路・国内承認品の有無・諸外国の安全性情報の3つです。
- 未承認の医薬品による健康被害は、公的な救済制度の対象外です。
「未承認」の意味
未承認とは、日本の薬機法にもとづく承認を受けていない、という意味です。海外では承認されている場合も、どこでも承認されていない場合もあります。国内で承認されていない、という一点だけを指しています。
自由診療では、未承認の医薬品や医療機器が使われることがあります。医師が個人輸入して用いることは、一定の手続きのもとで可能です。
書いてあるページの方が確かめやすい
「未承認」という表示を見ると不安になりますが、書いてあるページの方が、読む側には扱いやすいのです。書いてあれば、次に確かめることが決まります。書いていなければ、承認されているのかどうかから調べることになります。
確かめる3つ
① 入手経路
どこから入手したものか。医師による個人輸入か、国内の流通経路か。これが救済制度の可否に直結します。個人輸入された医薬品による健康被害は、医薬品副作用被害救済制度の対象外です。
② 国内に承認された代わりの品があるか
同じ目的で使える承認済みの医薬品・機器が国内にあるなら、なぜそちらではなく未承認のものを使うのかを聞けます。理由がある場合もあります。理由を聞けること自体が、判断材料になります。
③ 諸外国での安全性情報
海外で承認されているか、承認されている場合はどの国か、どの用途か。海外で回収や警告が出ていないか。医療広告ガイドラインは、この情報の提供を求めています。
- 医師の裁量として、一定の手続きのもとで使用は可能
- 日本の審査で効果と安全性が確かめられたわけではない
- 添付文書(国内版)が存在しない
- 個人輸入によるものは、医薬品副作用被害救済制度の対象外
機器の場合
美容医療では、同じ施術名でも複数の機器が使われます。承認された機器と、未承認の機器が混在している施術があります。HIFU(高密度焦点式超音波)はその例です。
施術名だけでは、どちらか分かりません。確かめるなら、機器の名前を聞きます。「使う機器の名称を教えてください。国内で承認されたものですか」。名称が分かれば、あとから自分で調べられます。
確かめても、答えが出ないことがある
未承認であることを知り、入手経路を聞き、代替の有無を確かめても、受けるべきかどうかは決まりません。決まるのは、何を引き受けることになるかが分かる、ということです。
当サイトが並べているのは、この「分かる」までの範囲です。そこから先は、診察を受けた医師と相談してください。
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出典・注記
- 医療広告ガイドライン(厚生労働省)未承認医薬品等を用いる自由診療の広告における情報提供事項(未承認である旨・入手経路・国内承認品の有無・諸外国の安全性情報)
- 医薬品副作用被害救済制度(PMDA)個人輸入により入手した医薬品は対象外です
この記事は診断や治療の指示をするものではありません。また、法的助言ではありません。個々の判断は、診察を受けた医師や、消費生活センター等の窓口にご相談ください。掲載後に内容をあらためた場合は、日付と理由を訂正の記録に残します。