自由診療の料金・リスク・根拠を、受ける前に。医院レポート5院 · 資料確認 2026-09-21
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エレクトロポレーション(電気で美容成分を導入)

別の言い方: エレクトロポレーション/エレクトロポーション/イオン導入 違い/美容成分 導入 機器/エレクトロポレーション 効果 ない/エレクトロポレーション 料金/メソナJ/ビタミンC 導入/トラネキサム酸 導入/幹細胞 エクソソーム 導入

「針を使わず、化粧品より深く届く」は、届いたことを測って初めて意味を持ちます。届いたか、届いて何が変わったかを測った試験がないので、今のところこの施術の効果は、機器の説明書きの中にしかありません。

結論 ── うたわれている効果は
調べられていません。電気で成分を皮膚に入れる機器そのものの効果を測った臨床試験は確認できず、「イオン導入の20倍浸透」などの数字に出典はありません。機器は国内未承認で、効くかどうかは入れる成分次第です

特殊なパルス電流で皮膚の細胞膜に一時的な隙間を作り、ビタミンC・トラネキサム酸・プラセンタ・ヒアルロン酸・「幹細胞エクソソーム」などの美容液を針なしで皮膚に入れると説明される施術です。1回5,500〜13,200円、2週間ごとに繰り返します。効果を測った人での臨床試験を、当サイトはPubMedで確認できませんでした。似た方式のイオン導入(電位差で成分を入れる)では、肝斑29人の片側顔面比較試験でビタミンCを導入した側の色調が12週で改善した報告(2003年)がありますが、小規模でエレクトロポレーションの根拠ではありません。施設が掲げる「イオン導入の20倍の浸透率」に論文の引用はありません。機器は施設自身が「国内において医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認の機器」と説明し、医師の個人輸入で使われています。効果は導入する成分で決まりますが、成分(トラネキサム酸・ビタミンC)を皮膚から入れて効いたという試験も、この方式では確認できません。副作用は軽く(赤み・かぶれ)、金属の埋め込み・ペースメーカー・妊娠中は禁忌です。

1臨床試験の有無(当サイトによる文献調査、PubMed、2026-09-06): 「electroporation」と皮膚・美容成分の導入を組み合わせた人での無作為化試験・系統的レビューを確認できませんでした。電気穿孔は薬剤やDNAを細胞に入れる実験室・治療の技術としては確立していますが、美容目的の経皮導入の効果を測った臨床研究は見つかりませんでした。
2類似方式の根拠(Huh 2003、Dermatology、イオン導入): 肝斑の女性29人で、顔の片側にビタミンC液、反対側に蒸留水をイオン導入。12週で治療側の色調(L値)が4.60→2.78(p=0.002)、対照側は4.45→3.87(p=0.142)。「ビタミンCのイオン導入は肝斑に有効かもしれない」。小規模・単施設で、エレクトロポレーションとは方式が異なります。
3機器の承認: 施設の説明「エレクトロポレーションは、国内において医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認の機器」「治療に用いる医薬品および機器は医師の判断の元、個人輸入手続きを行ったもの」(検索結果で確認)。国産機(メソナJ)はJIS規格・EMC試験の適合をうたいますが、医療機器としての承認・認証の記載はありません。
4価格と説明(2026-09-06、2施設+検索結果): 1回5,500〜7,700円(導入成分で変動、2種ブレンド+1,650円、2週間に1回、機器マルチフォレーシスプロ、副作用は赤み・かぶれ)、1回6,600円・6回33,000円(成分にプラセンタ・トラネキサム酸・ビタミン誘導体・幹細胞エクソソーム美容液、「浸透率はイオン導入の20倍」に引用なし、1〜10日おきに4〜6回、禁忌は金属・ペースメーカー・妊娠)、検索結果で初回11,880円・2回目13,200円・5回59,400円。
エビデンスの水準
—
機器そのものの効果を測った臨床試験を確認できず。イオン導入(別方式)の小規模無作為化試験1件。機器は国内未承認
承認の状況
国内未承認の機器(施設も「医薬品医療機器等法上の承認を得ていない」と明記)。導入する成分も化粧品・未承認品
価格の幅
1回 5,500〜13,200円(導入成分で変動)、6回33,000円・5回59,400円のコース、追加成分ブレンド+1,650円(2施設+検索結果)
1回の施術の表示価格(税込)

① 国内で承認されている使い方

エレクトロポレーション機器は日本で医療機器として承認されておらず、施設は医師の個人輸入で使用していると説明しています。導入する成分は化粧品・医薬部外品・未承認の輸入美容液で、皮膚から入れて効果を出す医薬品として承認されたものではありません。イオン導入(電位差で成分を入れる方式)も同様に自費の美容施術で、承認された適応はありません。エレクトロポレーションの上位互換をうたう「〇〇倍浸透」の数字に出典は示されていません。

対象
国内での承認
エレクトロポレーション機器(各社)
国内未承認(施設明記)。医師の個人輸入。承認・認証の対象外
導入する成分(ビタミンC・トラネキサム酸・プラセンタ・ヒアルロン酸・エクソソーム等)
化粧品・医薬部外品・輸入美容液。経皮導入で効果を測った試験はこの方式では確認できず
イオン導入(別方式)
自費。肝斑29人の小規模試験でビタミンCの効果を示す報告あり(エレクトロポレーションの根拠ではない)
トラネキサム酸内服・ビタミンC点滴など(同じ成分の他の経路)
別ページ参照(トラネキサム酸内服は承認薬)
—金属の糸やプレートの埋め込み、ペースメーカーなど電子機器の埋め込み、妊娠中は施設が禁忌としています。
—「幹細胞エクソソーム」を導入する施設がありますが、エクソソーム製品は再生医療等安全性確保法の外にあり、学会が注意喚起しています(別ページ)。
—肝斑・シミに対しては、承認薬(トラネキサム酸内服)や根拠のある治療を先に検討する余地があります。

② 臨床試験で確かめられていること

浸透: 「20倍」などの数字は施設の説明で、出典がありません。

肌の変化: 乾燥・小じわ・毛穴・シミの改善をうたいますが、偽施術と比べた試験がありません。

体感: 施術直後の潤い感は、美容液を塗ること自体でも起こります。区別する試験がありません。

成分次第: 効くとすれば導入した成分の効果であり、その成分を皮膚から入れて効いた証拠がこの方式にはありません。

エレクトロポレーションの臨床試験当サイトによる文献調査(PubMed、2026-09-06)
誰に
美容目的で成分導入を受ける人
何を
エレクトロポレーション機器による経皮導入
何と比べて
偽施術・塗布のみ
どうなった
人での無作為化試験・系統的レビューを確認できませんでした。効果は測られていません
類似方式(イオン導入)の小規模試験Huh CH, et al. A randomized, double-blind, placebo-controlled trial of vitamin C iontophoresis in melasma. Dermatology. 2003;206(4):316-320
誰に
肝斑のある女性29人(顔の片側ずつ比較)
何を
ビタミンC液のイオン導入
何と比べて
蒸留水のイオン導入(反対側の顔)
どうなった
12週で治療側の色調L値4.60→2.78(p=0.002)、対照側4.45→3.87(p=0.142)。「ビタミンCのイオン導入は肝斑に有効な治療かもしれない」。小規模・方式が異なるため、エレクトロポレーションの根拠にはならない

この数値はレビュー論文を通じて確認したものです。原著論文そのものの確認は済んでいません。

機器の承認状況クリニック公開ページ(検索結果で確認、2026-09-06)
誰に
—
何を
エレクトロポレーション機器
何と比べて
—
どうなった
「国内において医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認の機器」「医師の判断の元、個人輸入手続きを行ったもの」。国産機はJIS・EMC適合をうたうが医療機器承認の記載なし

この数値はレビュー論文を通じて確認したものです。原著論文そのものの確認は済んでいません。

※ 別々の試験の数値を並べています。試験ごとに対象者・期間・条件が異なるため、本来、数値同士を直接比べることはできません。それを承知のうえで、目安として並べています。

③ まだ答えの出ていないこと

④ 副作用 ── 起こりやすい人・起こる時期・備え

添付文書と臨床試験の報告に基づきます。頻度や重さはあなたの条件で変わります。ここに無い症状が出たときも、処方元に連絡してください。

施術中〜直後当日〜数日数週間〜数か月(反復中)やめたとき金属・電子機器への影響赤み・ほてり・かゆみかぶれ(接触皮膚炎)・アレルギー未承認の輸入成分による予期しない反応効かない・費用の継続よくある重大(まれでも見逃さない)
図|副作用の起こる時期のめやす。下の各項目の「起こる時期」の記述を、当サイトが図にした定性的な整理です。幅には個人差があり、この図の外で起こることもあります。頻度の大小を示すものではありません。機器自体の害は小さく、重大な帯は「何を入れるか」に依存します。やめたときの反動はありません。出典: 添付文書・臨床報告(詳細は下の各項目と出典欄)/加工: あり(時期の記述の図示)
赤み・ほてり・かゆみよくある
起こりやすい人
誰にでも。
起こる時期
施術直後〜数分〜当日。
備え
軽度。
かぶれ(接触皮膚炎)・アレルギーよくある
起こりやすい人
導入成分(プラセンタ・エクソソーム等)にアレルギーのある人。
起こる時期
当日〜数日。
備え
成分を確認。初回は少量で。
金属・電子機器への影響重大
起こりやすい人
金属糸・プレートの埋め込み、ペースメーカー。
起こる時期
施術中。
備え
禁忌(施設)。
未承認の輸入成分による予期しない反応重大
起こりやすい人
エクソソーム・幹細胞培養上清など輸入美容液を導入する人。
起こる時期
当日〜。
備え
製品の由来・検査証明を確認。
効かない・費用の継続よくある
起こりやすい人
誰にでも。
起こる時期
数週間〜数か月。
備え
2週間ごと5回で3万〜6万円。効果を測る指標がない。

⑤ やめるとき

いつまで続けるのか

施設は2週間〜10日おきに4〜6回、その後は継続を勧めます。終わりの目安はありません。

途中でやめられるか

いつでもやめられます。

やめたらどうなるか

やめて失うものは確認されていません(効果自体が測られていないため)。

お金はどうなるか

1回払いか回数券。回数券の返金条件を確認。

⑥ 価格

A施設: プラセンタ/ビタミンC 5,500円、トラネキサム酸/グリシルグリシン/ビタミンミックス 6,600円、ヒト幹細胞+コラーゲン 7,700円、2種ブレンド+1,650円、2週間に1回、機器マルチフォレーシスプロ。B施設: 顔1回6,600円・6回33,000円(1回5,500円)、目元・口元・鼻の3部位3,300円、1〜10日おきに4〜6回。検索結果で初回11,880円・2回目13,200円・5回59,400円。1回で最安と最高が約2.4倍。2施設+検索結果の確認で、相場ではありません。

未承認機器・化粧品成分なので公定価格はありません。5回コースで3万〜6万円は、同じ成分の化粧品(数千円)との差額を「電気で深く届く」という測られていない効果に払う形です。観測日2026-09-06、施設名は扱いません。

⑦ 診察で聞くこと

そのまま読み上げられる形にしています。答えをはぐらかされた質問は、それ自体が判断の材料になります。

  1. この機器は国内未承認で医師の個人輸入だと理解しています。機器そのものの効果を人で測った試験はありますか。「20倍浸透」の出典は。
  2. 導入する成分は何で、その成分を皮膚から入れて効果が出た試験はありますか。エクソソームなら由来と検査証明は。
  3. 私の悩み(シミ・肝斑・乾燥)に、承認薬(トラネキサム酸内服など)や根拠のある治療はありませんか。
  4. 何回で効果を判定し、何で測りますか。

関連する読みもの

出典

最終確認日 2026-09-06/内容をあらためたときは訂正の記録に残します。

  1. 当サイトによる文献調査(PubMed、2026-09-06)エレクトロポレーションによる美容成分の経皮導入の人での無作為化試験・系統的レビューを確認できず
  2. Huh CH, et al. Dermatology. 2003;206(4):316-320イオン導入(別方式)の肝斑29人の片側比較試験。L値4.60→2.78 vs 4.45→3.87。PubMed抄録で確認したため二次資料扱い(方式が異なる)
  3. クリニック公開ページ(承認状況、検索結果で確認)「医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認の機器」「医師の判断の元、個人輸入」。国産機のJIS・EMC適合の記載。二次確認
  4. 複数のクリニック公開ページ(2026-09-06確認、2施設+検索結果)1回5,500〜13,200円、コース料金、導入成分、機器名、「浸透率20倍」(出典なし)、副作用・禁忌、頻度。施設名は扱いません