値段を比べるときに、そろえる4つ
同じ治療の「9,900円」と「18,000円」が、比べられる数字とはかぎりません。
- 表示価格の多くは、含むものが施設ごとに違います。
- そろえるのは、数量・診察検査・税・継続条件の4つです。
- 当サイトの調査でも、この4つが統一されていないため総額の比較はできませんでした。
表示価格は、同じものを指していない
自由診療の価格表示には、決まった書き方がありません。薬剤の本数、診察料、血液検査、送料、税、初回限定、定期契約の縛り。どれを含めてどれを外すかは、施設ごとに違います。並べただけの数字は、比較ではなく並置です。
当サイトが2026年8月に公開ページを集めたときも、この不統一が最初の壁になりました。45件の表示価格を同じ条件に換算できたのは、薬剤の量だけをそろえた場合です。総額はそろえられませんでした。
そろえる4つ
① 数量 ── 何回分、何mg、何cc
「1回」の中身が違います。薬なら用量と本数、注入なら容量、機器なら照射数。まず、比べたい単位を自分で決めます。たとえば「週1回・4週分」「1cc」「1回の全顔照射」。この単位に換算できない表示は、比較の対象から外します。
② 診察・検査 ── 別なのか、込みなのか
初診料、再診料、血液検査、処方箋料。別料金の施設と、薬剤費に含む施設があります。継続する治療では、この差が月あたりで効いてきます。回数をかけて年額にすると、順位が入れ替わることがあります。
③ 税 ── 税込か税抜か
自由診療は課税されます。税抜表示と税込表示が並ぶと、それだけで1割前後の差が生まれます。表示のどこかに小さく書かれていることが多いので、金額の近くだけを見て判断しないでください。
④ 継続条件 ── 初回価格か、通常価格か
「初回○○円」は、2回目以降の価格とセットで読みます。定期契約が前提の価格なら、最低継続回数と、途中でやめたときの扱いを確かめます。この条件がページに書かれていないときは、書かれていないという事実を記録しておきます。
- 自分の比較単位を先に決める(例:週1回・4週分)
- その単位に換算できる表示だけを並べる
- 診察・検査・税・継続条件を、施設ごとに書き出す
- 1年間続けた場合の総額に直す
- 表示価格の並びだけで安い順に並べる
- 「初回価格」を通常価格として扱う
安い方が良いとはかぎらない
価格差の理由は、原価だけではありません。診察にかける時間、検査の有無、副作用が起きたときに連絡できる体制、休診日の対応。安い表示のうしろで何が削られているかは、価格表からは読めません。値段は、比較の入口であって結論ではありません。
総額を出したうえで、その差が何によるものかを、診察のときに聞いてください。答えられない差は、比べる前に確かめる差です。
この記事に関連する治療ページ
出典・注記
- 当サイト調査 v0.2 確定台帳(観測日 2026-08-19)比較可能な治療ページ48件・表示価格45件。便宜標本のため全国の相場を示すものではありません
- 医療広告ガイドライン(厚生労働省)自由診療の広告では、通常必要とされる費用に関する情報提供が求められています
この記事は診断や治療の指示をするものではありません。また、法的助言ではありません。個々の判断は、診察を受けた医師や、消費生活センター等の窓口にご相談ください。掲載後に内容をあらためた場合は、日付と理由を訂正の記録に残します。