自由診療の料金・リスク・根拠を、受ける前に。医院レポート5院 · 資料確認 2026-09-21
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二重整形(埋没法)

別の言い方: 埋没法/二重術/週末二重/プチ整形/二重まぶた/切らない二重

二重にはなります。ただし糸はゆるみ、4年で1〜2割が再手術。抜糸しても二重が消える人と残る人がいます。

結論 ── うたわれている効果は
二重にはなります。ただし「取れる」前提の施術です

糸でまぶたを留めて二重の線を作ります。効果はすぐ出ますが、糸がゆるんで線が薄くなる・消えることがあり、4年で1〜2割が再手術になっています。

11,000例を4年追跡した研究では、再手術率が連続法で13.4%、2点法で26.2%。再手術の理由の81.9%は糸のゆるみでした。方法によって取れやすさが倍近く違います。
2788例の研究では、12か月以内の再手術・抜糸が若年群7.0%に対し、高年齢群で16.3%。年齢が上がるほど取れやすい傾向が示されています。
3取れたときに糸を抜いても、二重が残るとは限りません。糸の合併症で抜糸だけを受けた12人のうち3人(25%)で、二重が消えました。
4一方で、糸の合併症を完全に取り除けなかった例が17.2%ありました。「切らないから元に戻せる」は、必ずしも成り立ちません。
エビデンスの水準
★★★
後ろ向きコホート研究あり(1,000例規模)
承認の状況
承認された糸を用いる医行為
価格の幅
両目 73,000〜89,800円(確認2件)
両目1回の表示価格

① 国内で承認されている使い方

医師が行う医行為で、使用される縫合糸は医療機器として承認されたものが一般的です。美容目的のため保険は使えません。

対象
国内での承認
二重埋没法(医師による施術)
医行為。美容目的は自由診療
使用する糸
医療機器として承認された縫合糸が一般的。製品名を確認してください
固定方法
2点・3点・連続法など。方法で取れやすさが異なります
切開法との違い
埋没は糸で留める。切開は皮膚を切って癒着を作る(不可逆)
—「10年保証」「取れたら無料」などの保証は、施設の契約条件であって、取れにくさの証明ではありません。保証の範囲(同じ方法での再施術のみか、切開への変更は含むか)を確かめてください。
—美容医療の継続契約ではないため、特定商取引法の中途解約権は基本的に適用されません。クーリング・オフも対象外のことが多いので、契約前の確認がすべてです。
—まぶたが厚い人、幅の広い二重を作る場合は取れやすいとされています。「向いていない」と診断される可能性を含めて、複数の施設で診てもらう価値があります。

② 臨床試験で確かめられていること

二重の線ができること自体は、施術直後から確認できます。効果の「有無」ではなく「持続」が論点です。

取れやすさは固定方法・年齢・まぶたの厚さで変わります。1,000例の研究では連続法のほうが2点法より再手術が少なく、788例の研究では高年齢のほうが取れやすい結果でした。

糸が取れたあと、二重が残る人と消える人がいます。抜糸だけを受けた人の25%で二重が消えたという報告があります。

糸の合併症(引きつれ・角膜刺激・肉芽腫・糸の露出)が起きた場合、糸を完全に取り除けないことがあります(17.2%)。

埋没法の糸関連合併症とその治療(日本人116例)Mizuno T. Treatment of Suture-related Complications of Buried-suture Double-eyelid Blepharoplasty in Asians. Plast Reconstr Surg Glob Open. 2016;4(8):e839
誰に
糸関連の合併症で受診した日本人116人(210眼瞼)。後ろ向き研究
何を
埋没法の糸の除去手術(小切開・全切開)
何と比べて
対照群なし
どうなった
糸の完全除去に失敗 17.2%(20人)。抜糸のみを受けた12人のうち3人(25%)で追跡中に二重が消失。著者は全切開法のほうが小切開より確実と結論
連続法と2点法の4年後の再手術率(1,000例)Aesthetic Plastic Surgery. 2025(DOI 10.1007/s00266-025-05024-2)
誰に
埋没法を受けた1,000例の4年後ろ向きコホート
何を
連続埋没法 と 2点埋没法
何と比べて
方法同士の比較
どうなった
再手術率 連続法13.4% / 2点法26.2%。再手術理由の81.87%が糸のゆるみ。※原著の直接確認は済んでいません

この数値はレビュー論文を通じて確認したものです。原著論文そのものの確認は済んでいません。

年齢による12か月以内の再手術・抜糸率(788例)Aesthetic Plastic Surgery. 2026(DOI 10.1007/s00266-026-05765-8)
誰に
連続埋没法を受けた788例。若年群と高年齢群に分けた後ろ向きコホート
何を
連続埋没法
何と比べて
年齢群同士の比較
どうなった
12か月以内の再手術または抜糸: 若年群7.0% / 高年齢群16.3%。※原著の直接確認は済んでいません

この数値はレビュー論文を通じて確認したものです。原著論文そのものの確認は済んでいません。

※ 別々の試験の数値を並べています。試験ごとに対象者・期間・条件が異なるため、本来、数値同士を直接比べることはできません。それを承知のうえで、目安として並べています。

③ まだ答えの出ていないこと

④ 副作用 ── 起こりやすい人・起こる時期・備え

添付文書と臨床試験の報告に基づきます。頻度や重さはあなたの条件で変わります。ここに無い症状が出たときも、処方元に連絡してください。

施術直後〜2週間数週間〜数か月1〜4年抜糸するとき腫れ・内出血左右差角膜の刺激・引きつれ感染・肉芽腫糸の露出・結び目が見える取れる・線が薄くなる抜糸しても元に戻らないよくある重大(まれでも見逃さない)
図|副作用の起こる時期のめやす。下の各項目の「起こる時期」の記述を、当サイトが図にした定性的な整理です。幅には個人差があり、この図の外で起こることもあります。頻度の大小を示すものではありません。出典: 添付文書・臨床報告(詳細は下の各項目と出典欄)/加工: あり(時期の記述の図示)
取れる・線が薄くなる重大
起こりやすい人
まぶたが厚い人、幅の広い二重を作った人、目をこする習慣のある人、年齢が高い人。
起こる時期
数か月〜数年。4年で13〜26%が再手術になっています。
備え
保証の範囲と期間を契約前に書面で確かめてください。再施術で「切開に変更」を勧められた場合、それは別の施術です。
腫れ・内出血よくある
起こりやすい人
ほぼ誰にでも起こります。
起こる時期
施術直後から1〜2週間。
備え
人前の予定は1〜2週間あけるのが無難です。
左右差よくある
起こりやすい人
誰にでも起こりえます。もともとの左右差、腫れの引き方の差。
起こる時期
腫れが引く数週間後に分かります。
備え
腫れが引くまでは判断せず、1か月後に評価してもらってください。
糸の露出・結び目が見える重大
起こりやすい人
皮膚が薄い人、固定が浅い場合。
起こる時期
数週間〜数か月後に気づかれます。
備え
糸の除去が必要になります。放置しないでください。
角膜の刺激・引きつれ重大
起こりやすい人
糸がまぶたの裏側に近い場合。
起こる時期
施術後から。目のゴロゴロ感、引っ張られる感覚。
備え
角膜を傷つける恐れがあるため、早めに受診を。糸の除去が必要になることがあります。
感染・肉芽腫重大
起こりやすい人
誰にでも起こりえます。糸という異物が入るためです。
起こる時期
数日〜数週間、まれに数か月後。
備え
赤み・熱感・しこり。抗菌薬や糸の除去が必要になることがあります。
抜糸しても元に戻らない重大
起こりやすい人
抜糸を受けた人。25%で二重が消え、17.2%で糸を完全に取れませんでした。
起こる時期
抜糸のあと。
備え
「切らないから元に戻せる」は必ずしも成り立ちません。受ける前に知っておく点です。

⑤ やめるとき

いつまで続けるのか

永久ではありません。糸がゆるめば線は薄くなり、4年で13〜26%が再手術になっています。「いつまで持つか」は固定方法・年齢・まぶたで変わり、一律の目安はありません。

途中でやめられるか

糸を抜くことはできます。ただし完全に取り除けない例が17.2%、抜糸後に二重が消える例が25%ありました。「やめれば元に戻る」とは限りません。

やめたらどうなるか

二重が残る人と消える人がいます。糸の合併症があった場合は、糸の除去自体に切開が必要になることがあります。

お金はどうなるか

1回払いが基本です。保証の範囲(再施術の回数・期間・切開への変更の扱い)で、取れたときの費用が変わります。美容医療の1回施術は特定商取引法の中途解約の対象外のことが多く、契約前の確認がすべてです。

⑥ 価格

公開ページで確認できた2件は73,000円(初回・3点固定・2年保証)と89,800円(連続法)。一般に6〜20万円の幅で案内されており、固定点数・方法・保証期間・医師で変わります。2件のみの確認のため、幅として示せる段階ではありません。

当サイトが2026-09-05に公開ページで確認した表示価格です。施設名は扱いません。医行為の施術には薬価にあたる公定価格がなく、表示価格がすべてです。「保証つき」は再施術の権利であって、取れにくさの証明ではありません。取れたときの再施術の条件まで含めて比べてください。

⑦ 診察で聞くこと

そのまま読み上げられる形にしています。答えをはぐらかされた質問は、それ自体が判断の材料になります。

  1. 固定方法は何点ですか、連続法ですか。私のまぶたの厚さで、取れやすさはどう見込みますか。
  2. 保証の範囲を教えてください。取れた場合、同じ方法での再施術ですか、切開への変更も含みますか。期間はいつまでですか。
  3. 糸に問題が出て抜糸した場合、二重が消える可能性はどのくらいですか。
  4. 使用する糸の製品名を教えてください。

関連する読みもの

note で読む

この治療について、悩みの側から追った連載記事があります。二重埋没法はどのくらいで取れるのか——日本の1,000例で4年後に13〜26%が再手術(note.com/外部サイト)

出典

最終確認日 2026-09-05/内容をあらためたときは訂正の記録に残します。

  1. Mizuno T. Treatment of Suture-related Complications of Buried-suture Double-eyelid Blepharoplasty in Asians. Plast Reconstr Surg Glob Open. 2016;4(8):e839日本人116人・210眼瞼の後ろ向き研究。糸の完全除去失敗17.2%、抜糸のみの12人中3人(25%)で二重消失。当サイトが原著を確認した一次資料です
  2. Comparison of Long-Term Stability Between Continuous and Two-Point Buried Suture Methods in Double Eyelid Surgery: A 4-Year Retrospective Cohort Study of 1000 Cases. Aesthet Plast Surg. 2025再手術率 連続法13.4%/2点法26.2%、理由の81.87%が糸のゆるみ。検索結果の要約に基づく記載で、原著の直接確認は済んでいません
  3. Comparison of One-Year Outcomes Between Younger and Older Patients Undergoing Continuous Buried Suture Double-Eyelid Surgery: A Retrospective Cohort Study of 788 Cases. Aesthet Plast Surg. 202612か月以内の再手術・抜糸 若年7.0%/高年齢16.3%。検索結果の要約に基づく記載で、原著の直接確認は済んでいません
  4. 当サイトによる公開ページの確認(2026-09-05)表示価格2件(73,000円・89,800円)。施設名は扱いません。相場ではありません