症例写真の見方
変わったのが顔なのか、照明なのか。写真からは、思ったより読み取れます。
- 撮影条件がそろっていない2枚は、比較になりません。
- 医療広告では、症例写真に説明を付すことが求められています。
- 見るのは、光・角度・表情・時間の4つです。
比較になっている写真の条件
ビフォーアフターの2枚が比較として成立するのは、治療以外の条件がそろっているときだけです。ひとつでもずれていると、その分だけ差が説明できなくなります。
見る4つ
① 光
影の落ちる向きを見ます。鼻の脇、あごの下、首元。前後で影の向きが違えば、光源が違います。光が変われば、肌の見え方も輪郭も変わります。フラッシュの有無でも大きく変わります。
② 角度
耳の見え方、鼻筋の傾き、左右の眉の高さ。わずかに顔を引くだけで、あご下は細く写ります。背景に直線(壁の縁、ドア枠)が写っていれば、カメラの高さがそろっているかが分かります。
③ 表情と姿勢
力を抜いた顔と、わずかに引き締めた顔では、輪郭が変わります。あごを引く、肩を落とす、口角を上げる。姿勢の違いも同様です。
④ 時間
撮影日が両方に書かれているか。書かれていれば、経過期間が分かります。書かれていなければ、いつの写真なのか分かりません。むくみは時間帯で変わるため、朝と夕方でも差が出ます。
- 撮影日と経過期間
- 施術の内容と回数
- 費用
- 主なリスク・副作用
- 「個人差があります」だけの注記
- 加工の有無に触れていない
- 同一人物・同一部位かどうかが分からない
広告としての決まり
医療広告ガイドラインでは、術前術後の写真を掲載する場合、通常必要とされる治療内容、費用等に関する事項や、主なリスク・副作用等の情報を併せて記載しない限り、掲載できないとされています。写真だけが並んでいるページは、この点で確認が必要な状態です。
また、加工・修正した術後写真の掲載は、虚偽・誇大にあたるものとして禁じられています。
何枚あっても、比較試験の代わりにはならない
症例写真は、その施設でその人に何が起きたかの記録です。選ばれた写真であることは避けられません。うまくいかなかった例が同じ数だけ並ぶことは、まずありません。
効果の大きさを知りたいときは、写真ではなく比較試験を見ます。当サイトの各治療ページに、エビデンスの水準と原典を記載しています。
この記事に関連する治療ページ
出典・注記
- 医療広告ガイドライン(厚生労働省)術前術後の写真の取扱い、および加工・修正した写真の禁止
- 効果の根拠当サイトの各治療ページに、原典とエビデンスの水準を記載しています
この記事は診断や治療の指示をするものではありません。また、法的助言ではありません。個々の判断は、診察を受けた医師や、消費生活センター等の窓口にご相談ください。掲載後に内容をあらためた場合は、日付と理由を訂正の記録に残します。