EVIDENCE BEFORE COMPARISON
たるみ治療の効果・リスク・費用を確かめる
HIFU、サーマクール、糸リフトを検討するときは、治療名だけでなく、使う機器や方法、部位、研究の評価時点を確認することから始めます。異なる方法を同じ効果の尺度として扱わず、個別の根拠を読めるようにまとめました。
どの機器・方法の研究?
同じ治療名でも、研究で使われた製品と提示された製品が同じかを確認します。
いつ、誰が評価した結果?
本人の満足度、医師の写真判定、測定した変化は別の指標です。評価時点もあわせて読みます。
どこまで含む見積もり?
照射部位・ショット数・本数、麻酔、追加施術、再診の費用を揃えてから比較します。
治療別に、根拠を確かめる
以下は各解説の掲載内容の要約です。研究の対象・評価指標が異なるため、治療間の順位や効果の優劣を示すものではありません。資料の確認日は治療ごとに異なります。
HIFU(ハイフ)
医師の評価では9割が改善。ただし本人の実感はそれより低く、機種によって条件が大きく違います。
サーマクール(高周波RFのたるみ治療)
高周波(ラジオ波)で真皮を加熱し、コラーゲンを収縮・再生させてたるみを引き締める機器です。米国の多施設研究(86人、目もと)では、写真の盲検評価で83.2%に1段階以上の改善がありましたが、「満足・とても満足」は50%でした。美容医療診療指針は高周波によるたるみ治療を「推奨度2(効果は外科手術や注入剤に及ばないが、合併症の危険が低い選択肢として弱く推奨)」としています。サーマクールFLXは国内未承認で、医師が個人輸入して使います。第2度熱傷が施術の0.36〜2.7%、まれに脂肪萎縮(くぼみ)の報告があります。全顔600ショットで308,000〜440,000円です。
糸リフト(スレッドリフト)
引き上がること自体は多くの報告がありますが、「どれだけ・どれくらい持つか」を統合した数値を確認できませんでした。一方、合併症の頻度は2026年のメタ解析で数字になっています。
診察で聞きたいこと
- 私に提案された機器・方法を使った研究はありますか。
- 期待できる変化と、その効果が続く期間について何が分かっていますか。
- 副作用が起きた場合の診療と費用の扱いを教えてください。
個人の適否はこの一覧だけでは判断できません。出典と個別の副作用は各治療の解説を読み、持病・服薬などを医師に伝えて相談してください。